筆の歴史
 獣毛を使って現在の様な筆を作ったのは中国秦の時代(紀元前221〜207年)の武将・蒙恬(もうてん)という人で、この人が兎毫、竹管の筆を作り始皇帝に献上したのが筆の始まりと伝えられています。
この前、漢字辞典を見ていると、筆はもともと聿(イツ)と書いていたようです。これは手で細長い物(筆記用具)を持っている様子を表しているようです。ともすれは竹かんむりがなかったのは必ずしも柄の部分(手の持つ所)が竹でなかったことを意味しているのかもしれません
 日本には6世紀頃に伝来し、飛鳥・奈良時代、竹簡や木簡に使用されていた筆、、写経に使用していた短峰の筆(雀頭筆・天平筆と呼ばれている類のもの)は7世紀頃明日地方で作り始められていたと思われます。
筆の発明
日本への伝来
養老律令(ようりょうりつりょう)(717-724)の内の「養老令」を注釈した「令義解(りょうのぎげ)」、要は法律の説明文のようなものですが、中務省(なかつかさしょう)に図書療(ずしょりょう)の中に筆、墨、紙、表装(今で言う本の装丁)の造る部署があり、筆10人、墨4人、紙4人、表装4人となっている。
なぜ筆だけ10人?と思ってしまいますね
9世紀になって空海(弘法大師)が中国から長峰の筆の製法を修得して帰国し大和の今井(現・橿原市)の筆匠・坂名井清川にその技法を伝授して作らせた筆を嵯峨天皇に献上したことは有名です。